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「知らなかった時」を思い出してみたら良い。

IMG_2284湯治の帰りに、「別府重度障害者センター」に入所している、父のいとこに逢いに立ち寄った。

昨年の冬、夜中に階段から足を滑らせ、第3,4,5頸椎を損傷した。

殆どの情報を聴いていなかったので、怪我後のおじさんに直接お会いするのは初めて。

寝たきりなのか、車椅子なのか、なんなのか。

全く想像がつかなかった。

職員の方に案内していただき、面会室中へ入る。

「やあ」と歩きながら現れたのは、筋肉の落ちたひょろっと痩せたおじさん。

全く動けなかったおじさん。

はじめに動かない(動けない)身体になった後、あっという間に筋肉は落ちていったそうだ。

「出来ていた」ことが「出来なくなる」情けなさ。

「出来なくなった」ことを「出来るように」なるため、失った感覚をとり返す訓練の繰り返し。

当たり前を失った人間には、

大きく分けて、

立ち上がれるタイプと、立ち上がれないタイプがある。

前の見えない、見えるかどうかわからない訓練を

継続できるひとと、出来ない人がある。

この違いは何であろうか。

肢体不自由であろうがなんだろうが、社会復帰を第一の目標に掲げるこの施設。

結構、いや、とても厳しいようだ。

車椅子バスケの漫画『リアル』を思い出した。

 

 

 

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