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細胞と生理学と鍼灸

人間は細胞のカタマリなのだ。

とは言うものの、陰と陽が合い交わって新しいものが生まれる。という言葉と同じく現実味はわかないかもしれない。

なんでもそうだと思うけれども、まず基礎を学ぶ。
つまりベーシック。普通。なんともない状態。
痛くもかゆくもない、異常を感じない状態。
誰でもそうかもしれないが、痛みを感じてはじめてその存在に目が向くものだ。
とは言え、痛みや苦しみを感じている時なんて慌てていて冷静な判断など出来ない。
だいたい、何となく信用できそうな人の言いなりになりながら、徐々に疑いの芽が生じてくる。
そして、そのうち文句を言いだす。
それだったら、自分なりに調べるなりなんなりすればいいものだが、それはしない。
確かに、人間の身体のような複雑で美しいものを、簡単に理解するなどというのは難しい話だと思う。
先日、健康診断の結果をいただいた。
ちょうど自分でもきちんと言葉にして説明できるようにしたいと思っていたところだったので、その健康診断の結果と人間の身体とストレスについてレポートを作成させていただくことにした。

そんな理由から、久しぶりに生理学の教科書と見つめ合うことにした。

読み返してみると、これがなかなか良いもので、改めて人間の身体とはよくできているものだと感動する。
そして、説明のつかないことが多いと言われていた東洋医学に、西洋医学が追いついてきたのではないかというと語弊が生じるかもしれない。

人間は多数の細胞から構成されている。

同種類の細胞が集まり組織となり、組織が一定の配列の元に組み合わさり、ひとつの機能を行う器官となる。幾つかの器官が集まり器官系を構成する。
 神経系、感覚系、運動系、呼吸系、循環系、消化系、排泄系、内分泌系、生殖系など、特殊な役割を持つ器官系が協調的に働くことににより、一人の生体として生命現象を営むことができる。
人体の60パーセントは水分と言われる。その水分のことを体液という。
体液の約3分の2(体重の約40%)は細胞内にある。その残りは細胞外にあり、細胞内液と細胞外液は細胞膜で隔てられている。
細胞外液には、細胞を取り囲む間質液(体重の約15%)と血液中の血漿(体重の約5%)があり、両者は血管により隔てられる。
細胞膜や血管(毛細血管)は半透性を備えるため、循環血中を流れる酸素や栄養は毛細血管から間質液中へ移動し、細胞膜を通じて細胞内に取り込まれる。
逆に、細胞に不要な物質は間質液中に排出され、毛細血管を通り血漿中に入る。

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