絶望といえば①
救いのない物語「ダンサーインザダーク」を思い出し、切なくなりながら、ふと思い出した。
デンマークの宗教思想家、キルケゴール、セーレン・オービィいわく
〈人間は絶望する生き物。「死に至る病」を抱えて生きている。〉とのこと。
そして、人は何かにすがらなければ、絶望から逃れることは出来ないらしい。
と言うことは、すがるものを間違えてしまうと大変だ。
楽天的、プラス思考、前向き、明るさ・・・etc・・・「陰陽」で言えば「陽」。人は明るいものを好む。
出来れば明るいものに囲まれていたい。良いこと、ラッキーな事ばかりが起こって欲しい。
しかし、「明るさ」も「暗さ」があるからこそ存在できる。
対立するものがあるからこそ、比較できるものがあるからこそ、異なるものがあるからこそ、ものごとは存在する。
強い光の下には、濃い影が出来る。
そんな「原理原則」、自明の事を人は忘れてしまう。
すがるものを間違えてしまうと、様々な事が狂ってくるだろう。
いや、
もう狂っているのかも。
慌ただしい日々、一度立ち止まり、自分と自分の周りを眺めてみるのも良いかもしれない。