父と交通事故
父が交通事故に遭って、1ヶ月が経過。
事故後の父をはじめて診た。
…
やや腫れは残っていたが、これだけで済んで良かった。と言うか奇跡?(あまり好きな言葉ではないけれど。)
長さ1km弱のトンネルから、3台連なって出てきた車。
その真ん中の車が、突然反対車線に侵入。
父は、縁石ギリギリまで車を寄せて、サイドブレーキを引き、
しっかりハンドルを握りしめ構えていた様だ。
運転手は70代女性。3歳半の孫が同乗。
この女性は、1人で東京から孫を連れて帰っている途中だったそうだ。
疲れもあったのだろう。
(因みに、自動車の修理工場の方の話では、今年の夏は、接触事故による自動車の修理の依頼が多かったそうだ。長い梅雨から一気に猛暑となったため体調管理が上手くできていない方も多かったのかもしれない。)
父の軽トラックの右前方に、普通乗用車が突き刺さった様な状態になったそうだ。
(因みに、軽トラックにぶつからなければ、特養施設に突っ込んでいただろうとのこと。)
前は車、後ろには一つ90kgの藁のロールが三つ。
それらに挟まれ、父は自力では脱出不可能となった。
凄いのは、「事故にあって暫く帰れないから、藁を取りに来てくれ」と家族に携帯から電話をしたという事実。
どんだけ冷静なんだ。(笑)
父の後ろを走っておられた方が、110番コールなどをして下さった様で、
パトカー、レスキュー、救急車が揃って到着。
レスキューの方がドアを切り、
頸などを固定して、父は救急車で病院へ搬送。
事故の大きさから、死亡か、半身不随で車椅子の生活が予測され、
病院も大人数で待ち構えていた模様。
しかし、
検査しても特に異常無し。
拍子抜けしたのか、
「心配だから、念のため入院したい。」と申し出ても
「帰っていいよ」と言われる始末。(笑)
父曰く、「出血しているところがあったのに、それもそのままだった。(怒)」
その後、暫くは腫れていたようだ。
ただ、言えるのは確実に何かしら症状は出てくる。
そしてむち打ちというものは、治らない。
それらを踏まえて、
今は、許される限りは、とにかく休んで身体の修復に重点を置くことと、
それから今後のケアを考えていくだけだ。
とりあえず、
父も、加害者とそのお孫さんも
生きていて良かった。
しかし、枇杷の葉灸をやっているらしい加害者の方が、
事故の翌日に父の元に訪れ「枇杷の葉灸と、生姜湿布をすると良いわよ!」と言ってきたらしく、
その場に居合わせた妹に言わせれば「お見舞いに来たのか、押しつけにきたのかよくわからんかった。」そうだ。
人間、疲れると、判断能力も狂ってくるのだろう。
気をつけたいものだ。