i

熊本の報告②~5/1東区(1)初体験〜

【はじめての被災地入り。】

前日は一睡も出来ぬまま、大荷物を抱え、午前4時45分発の博多行きSONICに乗り込んだ。

SONICに揺られうたた寝しており、目が覚めたら、電車は止まっていた。

博多直前になって、まさかの人身事故。再運転のめどもたたず1時間ほど車内で足止め。

駅員さんにアドバイスをいただき、慌てて小倉に引き返す。

部活で移動中と思われる学生さんや、いかにもお出かけといった感じの方々の中、蛍光色のシャツを纏い、一見韓国のおばちゃんのような格好の私。

おまけに大荷物(治療道具と3日分の水を詰め込んだキャリーケース、でっかいザックに真っ赤なヘルメット、ごっついランタン、3日分の食料を入れたエコバック、貴重品等を入れたこれまた派手な、身体にフィットするタイプのショルダーバッグ)で、目立つことこのうえなく、我ながら痛々しさを覚えた。

image

【日常の空間から、非日常空間への移動。】

小倉から新幹線へ乗り換え。乗車率は高く、大荷物を通路脇へ押しやり、人生発の九州新幹線はひとり立ち乗り。

熊本駅が近づくと、ブルーシートが目に入るようになってくる。

熊本駅から市電に乗り、終点の健軍まで向かう。

車窓から崩れているところや、積み上げられたゴミが目に入る。

アーケードを通り抜けながら、「チームオレンジ」集合場所の小学校を目指す。

営業を再開している店は結構あった。意外だった。

途中、バリケードが貼られており、隙間から中を覗くと、2階建てのスーパーの2階部分が崩落していた。ただただ、驚く。

目に入る建物には、危険度をあらわす、赤や緑、黄色い紙が貼られていた。

image

【活動開始】

一緒に行動させていただく先生方と挨拶を済ませた後、テント張りや治療のセッティングにとりかかる。

最初に治療させていただいたおばあちゃんの足は、浮腫んで、そしてかたくなっていた。

ご両親の面倒をみながら、車中泊をなさっている男性は、なかなか眠れないと仰っていた。

来る前から悩んでいたが、やっぱり実際、どう声をかけて良いかわからなかった。

体育館に入り、もっとどうして良いか分からなくなった。

ただでさえ挙動不審なのに、更にあやしい女になってしまっていた。

 

コメントを残す

サブコンテンツ


このページの先頭へ