【ちいさな喜び】〜食べられる喜び〜
「新物」のシールが貼られた「あおさ」を見つけたので購入してみました。
さっそくお味噌汁に入れようと思いパッケージを開けますと、一気に磯の香りが広がります。
その瞬間、とても幸せな気持ちになったのですが、いただいてみると、さらに幸せな気持ちになれました。
ここ数年、炎症の起こりにくい身体にしたいというのもあって、出来るだけ和食中心の食事を意識しています。
「食べる」ということは、人間が生存していくために必要なことのひとつです。
しかし、それが出来なくなる日がくるとは、なかなか想像できないと思います。
今年に入って、しばらく末期ガンの方の見守りをしていました。
休みの度に、差し入れをもって様子を見に行っていました。
お酒と甘い物と歴史がお好きな方でした。
限界集落で老老介護。
かつ、訪問介護・看護をご家族が受け入れ拒否をしていた(制度がよくわからなくて判断が出来なかった)背景もあり、とても気になって仕方がありませんでした。
その方に欲しい物を聞いて、次のお休みに購入した物を持って訪ねて行くことを繰り返していました。
少しずつ味覚が変わり、どんどん受け付けられなくなっていきました。
食べられなくなる日が来る。
という事を目の当たりにしてしまったからかもしれません。
今は食べられるという事に、いちいち感動しています。