「ぱんつ」と「ぱんてぃ」
先日、実家で入浴中の出来事だった。
ぼんやりとお湯に浸かっていると、磨りガラスの向こうに小さい影がふたつ見えた。
甥と姪が突入してきて、しばしお風呂場は無法地帯。
バタイユ作品にみられるタブーのオンパレードは、「タブーとは何だ?」という事を問いていたのだろうか。
などど考えながら、30以上も年齢の離れた子供とお湯をかけあうアラフォーの女。
我ながら、アホすぎる。と思いつつ、浴槽の半分くらいのお湯が失われた辺りで撤退。
みんなまとめて身体を拭き上げ着替えていた。その時、
「うわー、てるちゃんのパンティそんなのやっちゃ」
甥の口から出た言葉への違和感に、思考停止してしまった。
裸のまま洋服を抱え、脱衣所から走り去った甥と姪は、二人揃ってパンツだけを落としていった。
しばらくして「おれのパンツがなーい!」と拾いに来た。
甥の中では「パンティ」と「パンツ」という差異が確実に存在している。
だからなんだ?と言われそうだが、私は結構驚いていてしまった。
ただそれだけ。