詐欺に引っかかってた話。
人間は気持ちが病む事によって、それに伴い身体も病んでいく。
もちろんその逆もあって、過労の果てに心が壊れてしまう事もある。
例えば、肩こりや腰痛というのは、多くの人が訴える、よくある症状と言われる。
症状を緩和するために様々な事をやってはみるのだが、結局はその繰り返しで、いつまでも解決することはない。
その原因として 「七情」というものがあると考えられている。
その「七情」とは何かというと、簡単に言ってしまえば感情だ。
しかし「怒る」とか「悲しむ」とか、そういった目に見えるわかりやすいものではない。
それは、自分でも気がつかないくらいなものでありながら、じわじわと目に見えないところ、自分の内側から自分を消耗させていく。
簡単な言葉に集約してしまえば、ストレスとも言えるかもしれない。
「キラーストレス」という言葉を耳にした事がある人もあるだろう。
人はストレスで死んでしまうことも、本当にあるんですよという話である。
そういえば、人間は環境に振り回される生き物と言われるけれども、それは気候や居住環境、学校、職場などにも言える。
その中では、正直で優しいまじめな人ほど振り回され、疲弊して、弱っていくようにも見える。
「良い人」にみえることと「良い人」であることは別物だけれども、その見分け方はわからないものだ。
しかも、自分の体調や精神状態が安定していないと、その判断能力は格段と落ちる。
例えば、私などは非常に騙されやすいタイプである。
頭も良くはないので、なおのことであろう。
治療院を開設したばかりの頃、ある営業マンがやってきた。
太っているのに声が高くて、物凄く違和感があったのにも関わらず、金額の確認もせずにその場で契約を結んでしまい、しかもクーリングオフも出来ない状態だった。
当時の状況を思い返せば、焦り、不安、見栄など様々な感情が混ざっていて、まともな判断が出来ていなかった。
(もちろん、そこには営業のテクニック等もあったとは思うが。とはいえ、感情が入るとまともな判断はやはり出来ないと思う。)
そんなこんなで、泣く泣くお金だけを払い続けていた時期が3年近くあった。
その契約は色々な場所に相談したもののひっくり返ることはなかったのだが、たまたま法律などに詳しい方とご縁ができ、無事に解約というか取り消しができた。
解約に至るまでは、弁護士さんが入ったりして少し大変ではあったが。
ローン会社の方との電話のやりとりも、大変勉強になったので、いずれ気が向いたら書いてみようと思う。
相談できる人間、信頼できる人間がいるかというのも大事である。
突然の災害や病気の時など、大事なのではないかとしみじみ思う。
その上で、普段から、体調を整えることも、精神を安定させることも、大切なのではないだろうか。
よし、鍼しよっと。