死とストレスと鍼灸
人はストレスで病気になるという。
そして、酷い場合は死に至ってしまうとも。
とはいえ、にわかには信じ難いものでもある。
ましてや、息苦しさを覚えるほどの現代の生活の中においては、ストレスの存在しないところを探す方が難しい。
そんな日常的にありふれているものが、非日常的な病気という状態へ自分を連れて行くことになるとは、あまり考えたくはないものである。
しかし、昨今の様々な研究では、ストレスがどのように肉体や精神を蝕んでいくのか、というメカニズムも明るみになりつつある。
ある人曰く、「人が病気になるのは簡単だと思う。例えば、自分のプライバシーな空間に、常に他人が入ってくるようなことが続けば、精神的に参ってくるし、そこから体調がおかしくなってくる。」と。
確かに、正体のわからない(誰だかわからない)ものが自分の生活の中に介入してくると、非常に神経は張り詰めてくるだろう。
常に、ビクビクと何かに怯え続ける。
それが何日も何日も続く。
そこから、日常生活にどのような支障が出てくるのかは想像に易しい。
眠れない、食欲が落ちる、胃が痛む、便が出ない、生理が止まる、身体が痛む、変な汗をかく、身体がむくんでくる…等々。
恐怖心だけが心身を蝕んでいくのかというと、そうではない。
日常の中の些細な苛立ちもそうだ。
しかも、それは、家庭内や会社内等といった、なかなか変えようのない人間同士の関係性の中で起こる。
誰それの行動が気に食わない、あの一言がむかつく、余計なことばかりして頭にくる、顔も見たくない…自分以外の人間のことが頭の中に浮かび、イライラさせられてしまうことはないだろうか。
その積み重ねは、じわじわと心身を内側から蝕む。
そして、 ある日突然大きな異常となって現れる。
しかし、何故か異常が起こってしまったのかはわからない。
だから、驚き、嘆き哀しむ。
「なぜ、私の身にこんなことが起こったのだろうか」と。
そういえば、こんな話を聞いたことがある。
女性のイライラは加算式で永久不滅のポイントなのだと。
まさしくそんな状態で、溜まりに溜まったものが限界を超えて爆発するのだ。
ちなみに女性だけではない。
老若男女、すべての人に備わっている。
キレる子供もいれば、キレるお年寄りもいる。
ある意味キレるというのは、ガス抜きと言えるのではないだろうか。
常に冷静で、穏やかでいられるような聖人君子など存在しない。
かといって、溜め込んで病気になってはおしまいである。
だからこそ、ストレスがどのようなものであり、どうやって対処していくかが大切なのである。
因みに、7月に大分経理専門学校の学生さんと、職業訓練生の方の前で、ストレスが心身に及ぼす影響についての講義をさせていただいた。
ストレスから逃れようのないご時世なので、出来るだけ多くの方の前でお話できる機会を増やしたいものである。
どなたか呼んで下さらないだろうか?
会社、学校、自治体とか…肩書きも、実績もないから難しいだろうか?
とりあえず、よろしくお願いいたします。m(__) m
って、なんでお願いモードになってしまったのだろうか。
まあ、いっか。