人間とは不思議な生き物である。

敷かれたレールは嫌だといいながら、レールから外れる事ができない。

ルールに縛られるのは嫌だといいながら、ルールがないと不安。

痩せたいと言いながら、食べる。

痛いと言いながら、痛みの「もと」をやめない。

あんな男（女）と言いながら、離れない。

「変わらなくちゃ」と言いながら、変わるつもりはない。

「嫌」だ「ダメ」だと言いながら、そうでもない。

「いけない」と思いつつ、やってしまう。

「悪い」と思うことほど、魅力的にみえてしまう。

「地元の裁判官の名前は知らなくても、アル・カポネの名前は街中の人間が知っている。」

ある映画のメイキング映像で、監督がそんな感じのことを言っていた。

人間とは矛盾を抱えながら、それを良しとする生き物である。

自由を求める一方で、管理されたがっている。

そういう私も、自由を望みながらも（健康）管理を必要としている。

（意外と、破滅型ではないようだ。そして、polarを買うか、fitbitを買うか迷っている。）

港がなければ、船は出て行けない。

帰る場所か、行き着く先が無ければ、出て行くことは出来ない。

多くの人の場合は。

その昔、新大陸を目指して船出した人々は、どのように己と闘ったのであろうか？

新しい大陸は、「ある」か「ない」かわからない。

その、「ある」のか「ない」のか分からない場所を目指す。

辿り着けるのか、辿り着けないのか、分からないままに。

不安、恐怖、焦燥感、疑心暗鬼を生ずることもあったであろうに。

･･･とりあえず、体力と判断力が明暗を分けるかな。