待っているだけで来るはずもない「白馬の王子様」という名のご褒美を待ってしまうおんな達
久しぶりに漫画『闇金ウシジマくん』を読んだ。
26〜28巻の洗脳くん編。
被害者となるのは、ただ「幸せになりたい」女性達とその家族や周囲の人間。
彼女達の前に突如現れた一見紳士的な男性。
何度か偶然を装いつつコンタクトを図る。
「結婚を前提にお付き合いをしてください。」と指輪を差し出す。
彼は巧妙に、女性とその家族達を巻き込み、洗脳しつつ犯罪を犯させる。
彼女達は一生懸命生きている。仕事だって頑張っている。とても家族思いでもある。(いや家族のために世間体も守っている?)
思い通りにいかないことなど腐るほどある。だけど頑張る。
他人を羨ましいと思うことがありつつも、頑張る。
そして、ふと思う。
「私は何をしているんだろう。」
「私はこのままでいいのだろうか。」
「私は何のために頑張っているのだろうか。」
「私って何なんだろう。」…etc…
この辺から「自分探し」などが始まる。
「自分」というのは生きてきた環境と経験と思考の蓄積の結果だ。
それなのに「自分」のことを自分以外の人間に簡単に委ねてしまう怖さを多くの人は持ち合わせているように思う時がある。
まあ、それは確かに楽なことかもしれない。
とりあえず、欲しいものがあるのであれば、それは待ってても来ない。