「ケッカン」だらけのわたしたち~血圧ってなあに③~
私たちの全身には、血管が張り巡らされていて、その中を血液が流れている。
血圧は、毎日測ったほうがいいと思う。
出来れば、同じような環境で、同じ時間帯に。
大きな病気をすると、意識している間はよく測るのだが、気にならなくなるとやめてしまう人が大半だ。
多くの人は、不調を感じることにより病院へ行き、検査を受け診断名がつく。
「なんだかおかしい」
いつもと違う感覚、初めて経験する痛みに襲われる。
胸のあたりに違和感がある。息が苦しい。痛みが出てきた。こんなことは初めてだ。
救急車を呼ぶ。
痛みはどんどん増してくる。
家族に連絡する。
連絡をうけた家族は、状況を飲みこむことができず慌てる。
ただ、普通ではないということだけはわかる。
救急車が到着。
搬送中に死亡が確認される。
「大動脈解離」だった。
血管という、全身に張り巡らされたホースが壊れたのだ。
しかも、一番心臓の近くにあるホースが。
《画像:web「いしゃまち」より(https://www.ishamachi.com/?p=14998)》
50代男性。働き盛り。単身赴任。
初診の時に、明らかにおかしいものがあったため気になっていた。
死亡したと伺ったのは、半年後。死亡時期は、初診の1ヶ月後。
改めて、その患者さんの現病歴・既往歴、そして生活状況を振り返る。
「睡眠時無呼吸症候群」の治療を長年続けておられ、睡眠時には酸素マスクを使用。
色白で肥満(肋骨より縦に高く、横に広い)。浮腫みあり。
声は低く、大きい。
仕事柄、飲みごとは多く、そしてヘビースモーカー。
脈は浮いていた。
死亡までの期間に、他県への引越し等、環境の変化もあった。
私の所持している「はり師」「きゅう師」という資格は、非常に中途半端なものである。
そして、それゆえにどのような立場を取るのがよいのだろうかとよく考える。
考えるとか言っちゃってる割には、抜けていることは多い。
そういえば、今月から土日診療はじめました。
火曜日が休診です。
ご報告も抜けてました。
失礼いたしました。