【たんいん(痰飲)、たんしつ(痰湿)が引き起こす痛みの解決法】
先週土曜の夜は、偶数月に開催される、ツムラさん主催のオンライン勉強会でした。
無料で参加できるのですが、非常に内容が充実しており、大変ありがたい勉強会の一つです。
いつものごとく、いちウェビナーとして拝聴しておりました。
福岡のペインクリニックの医師の講義の後、いきなり質問が飛んできました。
心臓が飛び出るほどのビビリっぷりで、情けないほどのたどたどしい返答となりました。
あまりにも情けなかったので、せめてこの場で言えたら良かったのに…的なものを書いておきたいと思います。
今後のために。
まあ、すぐに反応できないのは、普段から頭の中の整理ができていないことの現れなのですが。
あと、ホストからこちらが見えていないことをいいことに、気を抜いているとも。
講義は、ペインクリニックの医師らしく「痛み」の種類とその判別について、実際の処方とともにお話下さいました。
質問は「鍼灸の立場からはどうだ」というものでした。
複数ご紹介いただいた「痛み」中で、ぱっと答えられそうなものは、朱丹渓先生が推して(?)いた痰(痰飲・痰湿)。
現代の病は、食べ過ぎから起こるものが多いと考えています。
そういう意味では、患者さんとして出会う確率は高いと思います。
過剰に摂取された飲食物(食べ物・飲み物・お酒・薬)は、消化吸収されずに身体内に蓄積されてしまいます。
摂取量が過剰でなくとも、気を巡らせることが出来ない状態にあると、同じく蓄積されます。
蓄積された未消化の物体を動かそうと、身体が働くことで熱を持ちます。
その熱が色々とやらかしてくれるのです。
症状は個体差があり、色々とバリエーションがあります。
それらの症状がどんなものであるか弁別するために、脈診や問診をします。
それでどういう経緯でこうなったのか、というアタリをつけることができます。
そして、鍼を当てるべく経脈を、表裏関係もしくは相克関係から選びます。
同時に、経穴(ツボ)も決まります。
これで解決できるのが一番だと思います。
痰が引き起こす痛みへの対処療法としては、お灸を使用することが多いです。
色々な対処法があるかと思いますが、私は、湿邪・湿熱を動かしてくれるのはお灸(熱)だと考えています。
だから何?
と言われたら、まあ、それまでなんですが。