一月半ぶりの熊本
約一月半ぶりに熊本へ鍼灸ボランティア入りし、災害鍼灸マッサージプロジェクトさんの活動に参加させていただいた。
今回は、仙台からお見えになった女性の先生ともご一緒させていただいた。彼女は東北の震災を体験しているが、御自身のことやお母様のこと、周囲の人々の話。人間同士の営みがあるからこそ起こる考え方の相違や問題など。そして、思い出す度に、笑ってはいけないと思いつつ吹き出してしまう話もある。大変強烈なキャラクターの持ち主の先生でいらっしゃったが、また、是非お会いしたい。
宿泊したホテルは、たまたまだったが5月のはじめに宿泊させていただいたホテルだった。前回来た時は、ロビーは避難所となっていた。エレベーターは動かず、食事の提供、シーツのクリーニングも出来ない事もある事をご了承くださいという承諾書にサインをして泊めていただいた。(現在はロビーの奥が一部福祉避難所となっているが、ぱっと見はわからず、通常営業しているように見える。)
大浴場の脱衣所で、お掃除のおばちゃんとお話をした。彼女はボランティアの方々へたいし、とても感謝していると、熊本弁でまくし立てるように色々とお話してくださった。「落ち込んどってんどうにもならん。(落ち込んでいてももうにもならない。)家をどうかするにも、働いてお金が入らんとなんもでけんばってん。(壊れた自宅を修理するなりするにも、働いてお金を得ない事にはなにもできないからですからね。)」
ちゃんと通常営業の状態に戻っていて良かったと口にすると、「ちゃんと営業しているように見えれば、みんな良かったと安心してくれるから」という主旨の言葉が出た。この時、少し違和感を覚えた。しかし、これは午前中に益城の町中を車で見て回ってみたら理解できた気がする。色々な方に、実際に御自身の目でみてみて欲しいと個人的には思う。
他人事に見える事は、いつか自分の身に起こる事かもしれない。